文部科学大臣が行った特別講演

日本学術振興会主催により、2015年に開催されたイベントの1つにグローバルリサーチカウンシル第4回年次会合があります。会合は世界各国の学術振興機関の長が一堂に会するハイレベルフォーラムとなっており、ここでは、サイドイベントとして「科学上のブレークスルーに関するグローバルシンポジウム」が開催されています。内容としては、世界の学術振興機関の代表者、ノーベル賞受賞者、科学政策を担当する政府関係者による講演やパネルディスカッションがあり、政府関係者としては、下村 博文文部科学大臣が特別講演を行っています。

特別講演は、「科学上のブレークスルーを生み出すための教育・科学技術政策」に対して行われていますが、下村 博文文部科学大臣が掲げたトピックとしては、大きく、新しい時代に対応する抜本的な教育改革と、科学上のブレークスルーを生み出すことによって社会へ貢献するための科学技術・学術政策の2つのトピックに対して行われています。ブレークスルーは、前進や進歩、また障害となっている事象突破を意味し、ここではその重要性を唱えています。

下村 博文文部科学大臣は、1つ目のトピックでは、米国とイギリスの有識者のデータを例に上げて話を進めており、まず、将来において職業が多様化することへの問題提起を行っています。ここでの問題は先進国諸国共通の内容としており、これに対応するためには、問題解決力や創造力を始めとして「真の学ぶ力」が必要になるとしています。そのためには、高等学校以下の教育や大学教育、大学入試を一体的した改革が必要であると唱えており、並行して、国立大学の改革も積極的に進めるとしています。

2つ目のトピックでは、下村 博文文部科学大臣は、科学技術によって新たな価値を提供するために、学術研究及び基礎研究の改革を強化することの重要性を唱えています。ここでは、大学改革と一体的に推進をすることで、「世界で最もイノベーションに適した国」を目指すとしています。また、そのためには、研究者の自由な発想に基づく学術研究の進行や、未知のものに挑戦する人材を育成することなど、重層的に蓄積をしておくことの必要性を唱えており、支援も含めて、産学官連携による研究開発イノベーションを推進していくとしています。