パネルディスカッション、パート2のテーマ2

「科学上のブレークスルーに関するグローバルシンポジウム」は日本学術振興会の主催で2015年5月26日に東京都港区にて開催されました。世界の学術振興機関のトップが一堂に会するグローバルリサーチカウンシルの年次会合が日本で開催されたことに合わせてサイドイベントとして行われたパネルディスカッションを中心とする公開シンポジウムでした。

科学におけるブレークスルーとは、突破口を見出し飛躍的に進歩する状況を表します。シンポジウムではこのための基礎研究支援や世界的な研究ネットワークの構築などについて政策上の課題の観点から講演およびパネルディスカッションを通して議論が為されました。

講演者やパネリストには各国の科学政策担当関係者、学術振興機関の長、そしてノーベル賞受賞者が並び、一般の参加者を含む約500人が見守る中で議論が深められました。

第一部として下村文部科学大臣(当時)の特別講演と、4名のトップリーダーを講演者とする基調講演が行われ、続いて第二部としてパネルディスカッションが行われるというプログラムでした。

パネルディスカッションでは3つのテーマが設けられ、それぞれに2人ずつのパネリストが立ちました。
テーマ2は「研究投資とステークホルダーへの説明責任の確保」で、科学上のブレークスルーをもたらし推進するために不可欠と思われる資金の確保と、それを提供し協力するであろうステークホルダーに対する説明責任という重要なテーマとなっていました。

1人目のパネリストとしてドイツ研究振興協会会長のシュトローシュナイダー氏が立ち、研究投資を長期的に確保するために、基礎研究資金および第三者機関が提供する競争的資金のバランス良い配分が必要であることを発議しました。

次に、文部科学省研究振興局長の常盤氏が、有名な発明発見を除き科学研究に関する市民との間のコミュニケーションが不足していることを指摘し、基礎研究の大切さを説明する責任が研究助成機関にあるということを発議しました。